米澤穂信先生の古典部シリーズ,今5冊ですか?出てるんですよね・・・
ちょっと読みたいんだけど,4冊大人買いはいっかな・・・
ということで,代わりにこちらを買ってみました。
「ボトルネック」米澤穂信,2006年
新潮文庫
『亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは,何かに誘われ
るように断崖から墜落した……はずだった。ところが気がつくと見慣れた
金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは,見知ら
ぬ「姉」。もしやここでは,ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界
のすべてと折り合えず,自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切
る,青春ミステリの金字塔。
(文庫裏表紙より)』
正直,「氷菓」は千反田さんの可愛さも大きかったし,
作者さん自体にはそんなに期待を持っていなかったのですが,
すっごい面白かった!
上記あらすじにある「姉」とともに,
ぼくの知っている世界と知らない世界の"間違い探し"をしていく話。
嫌な後味のする”イヤミス”ってやつらしいですが,モヤモヤはしません。
んーまあ,湊かなえ先生の「告白」みたいな味かな。食感はあれより全然軽いよ。
【ボトルネック】*本編より引用
瓶の首は細くなっていて,水の流れを妨げる。
そこから,システム全体の効率を上げる場合の妨げとなる部分のことを,ボトルネックと呼ぶ。
全体の向上のためには,まずボトルネックを排除しなければならない。
ショックを受けるとともに,青春の風を感じてしまう小説です。
この作品を読むと,ほんと,「才能がある」という感じですね。
どこか垢ぬけてて,キャラクターもしっかりしていて,話も分かりやすくて。
解説を読むと,穂信先生はこのお話を思いついてから,自分に書く力がつくまで
温めていたそうです。
うむ,なんだかすごく芯のある小説でした。
小説を読むと,大筋を考えるのももちろんスゴイけど,
それを繋いでいく脇というか,飾りの文章をこんなに考えられるのがスゴイなと
いつも思うのです。
こうなってこうなってこうなる,という大筋を1冊の本のボリュームに膨らませることが
スゴイなと思うわけです。(「スゴイ」って3回言ってる・・・)
小説の中で,ぼくは昔リビングに母親が父親以外の男性と一緒にいるところを目撃したことを
思い返します。
母親(男に)「大丈夫よ,まだ何もわからないわ」
確かにそのときはわからなかったが,その代わりに憶えていたというわけだ。
多分,小学一年生の頃……,もしかしたら幼稚園児だったときの記憶かもしれない。
子どもは憶えている
ってほんとそうなんですよね。皆さまも覚えがありませんか?
私も,牛乳こぼしただけなのにすごく怒られたとかな,どーでもいーことから,
「おいっ笑えねえw」ってことまで,いくつかハッキリ覚えていることがあります。
だから,子どもの前では悪いことしちゃダメなんだよ☆
*↓内容には触れていませんが勘がいい方にはネタばれっぽいので,
読みたくない方はスル―してください。
人生の岐路って,ありますよね。
私も1つだけ,たまに思い出しては幼き自分を恨むことがあるのですが(笑)
そんなときは
「でも違う結果になっていたら今の友達と出会えていないものな」
と思うことにしています。というか,いくら後悔しても,最後にはどうしてもそう思う!!
↓ブログラムに参加してます。
応援クリックいただけると嬉しいですっ。
+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚
>画像 折木奉太郎(「氷菓」)
PSE。
ほーちゃん描きやすい。
ちょっと読みたいんだけど,4冊大人買いはいっかな・・・
ということで,代わりにこちらを買ってみました。
「ボトルネック」米澤穂信,2006年
新潮文庫
『亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは,何かに誘われ
るように断崖から墜落した……はずだった。ところが気がつくと見慣れた
金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは,見知ら
ぬ「姉」。もしやここでは,ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界
のすべてと折り合えず,自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切
る,青春ミステリの金字塔。
(文庫裏表紙より)』
正直,「氷菓」は千反田さんの可愛さも大きかったし,
作者さん自体にはそんなに期待を持っていなかったのですが,
すっごい面白かった!
上記あらすじにある「姉」とともに,
ぼくの知っている世界と知らない世界の"間違い探し"をしていく話。
嫌な後味のする”イヤミス”ってやつらしいですが,モヤモヤはしません。
んーまあ,湊かなえ先生の「告白」みたいな味かな。食感はあれより全然軽いよ。
【ボトルネック】*本編より引用
瓶の首は細くなっていて,水の流れを妨げる。
そこから,システム全体の効率を上げる場合の妨げとなる部分のことを,ボトルネックと呼ぶ。
全体の向上のためには,まずボトルネックを排除しなければならない。
ショックを受けるとともに,青春の風を感じてしまう小説です。
この作品を読むと,ほんと,「才能がある」という感じですね。
どこか垢ぬけてて,キャラクターもしっかりしていて,話も分かりやすくて。
解説を読むと,穂信先生はこのお話を思いついてから,自分に書く力がつくまで
温めていたそうです。
うむ,なんだかすごく芯のある小説でした。
小説を読むと,大筋を考えるのももちろんスゴイけど,
それを繋いでいく脇というか,飾りの文章をこんなに考えられるのがスゴイなと
いつも思うのです。
こうなってこうなってこうなる,という大筋を1冊の本のボリュームに膨らませることが
スゴイなと思うわけです。(「スゴイ」って3回言ってる・・・)
小説の中で,ぼくは昔リビングに母親が父親以外の男性と一緒にいるところを目撃したことを
思い返します。
母親(男に)「大丈夫よ,まだ何もわからないわ」
確かにそのときはわからなかったが,その代わりに憶えていたというわけだ。
多分,小学一年生の頃……,もしかしたら幼稚園児だったときの記憶かもしれない。
子どもは憶えている
ってほんとそうなんですよね。皆さまも覚えがありませんか?
私も,牛乳こぼしただけなのにすごく怒られたとかな,どーでもいーことから,
「おいっ笑えねえw」ってことまで,いくつかハッキリ覚えていることがあります。
だから,子どもの前では悪いことしちゃダメなんだよ☆
*↓内容には触れていませんが勘がいい方にはネタばれっぽいので,
読みたくない方はスル―してください。
人生の岐路って,ありますよね。
私も1つだけ,たまに思い出しては幼き自分を恨むことがあるのですが(笑)
そんなときは
「でも違う結果になっていたら今の友達と出会えていないものな」
と思うことにしています。というか,いくら後悔しても,最後にはどうしてもそう思う!!
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>画像 折木奉太郎(「氷菓」)
PSE。
ほーちゃん描きやすい。