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Channel: MON CAHIER CAPRICIEUX
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「自殺について」

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カバーイラストはビブリア古書堂でおなじみの越島はぐさんです。
きれい。

「自殺について」ショーペンハウエル著、石井立訳
角川ソフィア文庫

『すべての人間の一生は、ある精霊が見ている夢。そして、死は、ひとつの
 目ざめであろう。――欲望や感情など、無限に溢れ出る人間の「意志」が
 世界を規定し、その意志を実現できない一切の生は苦しみに満ちている、
 とした偉大な哲学者が、死について深く考察。そこから善人と悪人との差
 異、生きることの意欲、人生についての本質へと迫る。意思に翻弄される
 現代人へ、死という永遠の謎を解く鍵をもたらす名著。
                         (文庫裏表紙より)』


死という現象はどういうことなのか,
それによって何が起こるのか,では生きるというのはどういうことなのか,
悩みや苦痛ばかりなのに,人はどうして生き,また,そんな世に子を創って送り出すのか。

自殺を考える人はどういう人なのか。
この世は苦痛ばかりなので、死んでしまいたいと思う人は数多くいるだろうが、
決行するのが難しいのは肉体の破壊という恐るべき,高い壁があるからである。
それでもその壁を乗り越えて自殺を実行する人はどういう人なのか。


というようなことを徹底的に分析して語っている印象です。
時に自殺に理解さえ示しながら,静かにわかりやすく話してくれるので,なんだか安心します。
ショーペンハウエルも親との関係が悪く,孤独で,めちゃくちゃな人生を送ったらしいのです。
それでも彼は生きることにしました。晩年は心を許せる人に巡り合え,幸せだったそうです。

電車で読むものではなかった^^;
誘眠効果抜群です。笑
でもね,つまらないとか堅すぎるとかそういうわけではないです。
むしろ,面白いと思う。

1章1章ゆっくりじっくり読んだら,なるほどと思ったり慰められたりすることが
たくさんあると思います。
私も落ち着いて,再度読んでみようと思います。



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>画像  アレン 模写(「ゲド戦記」)
     PSE。

ナウシカと迷ったw

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